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EST. 2006

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パリ、ジュテーム [2006]

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パリ、ジュテーム(Paris, Je T'aime)』を観る前は、パリをテーマにした様々な物語の集合体であることから、構成が非常に散漫なものになるだろうと予想していました(製作中に2つのエピソードがカットされていますし)。しかし、集められた18の物語は、それでもなお、力強い感動を与えてくれました。

物語のスタイルとしては、コメディもあれば悲劇もあり、奇想天外なものからドラマチックなものまで様々です。表現方法は異なりますが、どれもパリにおける「愛」の物語を描いています。幸いなことに、この映画は『ラブ・アクチュアリー』のように、異なるストーリーラインを同一の時間軸に織り交ぜるようなことはしていません。それゆえに、各5分間の物語が独自の感覚と表現方法を持っており、それはまるでパリの自由な空気感のようです。観客は様々な視点から、このパリの愛を感じ取ることができます。映画とはまさに、人生の縮図ではないでしょうか。

筆者が最も気に入っているのは、近年のフランス映画特有の雰囲気です。奇想天外でありながら、人間味(人情味)に溢れています。また、この映画は観客にパリの多文化的な側面を認識させてくれます。都市には様々な民族の人々が溢れ、彼らは同じようにこの街で愛し、痛みを感じているのです。筆者が最も感銘を受けたのは、あるエピソード(『お祭り広場』)です。刺された黒人の男性が、救急隊員の女性に手当を受ける際、一目惚れしていた彼女と再会します。しかし、主人公は身分が低く、彼女は彼に会ったことを覚えていません。救急車に乗せられる前に彼が歌った歌は、彼女の心を深く動かします。ラストシーンで、彼女が2杯のコーヒーを持ちながら両手を震わせる姿は、筆者の感情を激しく揺さぶりました。

クリスマスシーズンでなくとも、『パリ、ジュテーム』を観れば、心の中が温かくなることでしょう。

Paris, Je T'aime
Montmartre - 脚本・監督:ブリュノ・ポダリデス
Quais de Seine - 脚本・監督:グリンダー・チャーダ
Le Marais - 脚本・監督:ガス・ヴァン・サント
Tuileries - 脚本・監督:ジョエル&イーサン・コーエン
Loin du 16e - 脚本・監督:ウォルター・サレス&ダニエラ・トマス
Porte de Choisy - 脚本・監督:クリストファー・ドイル
Bastille - 脚本・監督:イザベル・コイシェ
Place des Victoires - 脚本・監督:諏訪敦彦
Tour Eiffel - 脚本・監督:シルヴァン・ショメ
Parc Monceau - 脚本・監督:アルフォンソ・キュアロン
Quartier des Enfants Rouges - 脚本・監督:オリヴィエ・アサヤス
Place des fêtes - 脚本・監督:オリヴァー・シュミッツ
Pigalle - 脚本・監督:リチャード・ラグラヴェネーズ
Quartier de la Madeleine - 脚本・監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
Père-Lachaise - 脚本・監督:ウェス・クレイヴン
Faubourg Saint-Denis - 脚本・監督:トム・ティクヴァ
Quartier Latin - 脚本:ジーナ・ローランズ、監督:ジェラール・ドパルデュー&フレデリック・オービュルタン
14e arrondissement - 脚本・監督:アレクサンダー・ペイン

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